オオズワイガニの異常発生に思う

浦河の海でオオズワイガニが大量に獲れるようになってから数か月が過ぎた。春から初夏にかけて刺し網漁でカレイ類を狙う漁業者をおおいに困惑させたのが、オオズワイガニの大漁である。

カニが大漁なら結構なことと思われる方もおられるかも知れないが、ことは簡単ではない。カニがかかると鋭い爪で網を破る、そして網がまとまるので魚がかからない。名前はオオズワイでも小型が多いので値段が安い。刺し網漁業者にとってはまさに踏んだり蹴ったりである。

何とかしなければと漁協が動き、時間がかかったが北海道から特別採捕の許可をもらった。町としても少しでも漁業者の収入の一助になればと、ふるさと納税のお礼の品にした。とかく批判の多いふるさと納税であるが、このような活用方法もあるのだ。

ともかく、漁業者が一日も早く通常の漁に戻れることを強く願っている。