MENU

閉じる


ホーム > 町長室 > 町長日記 > 結果の平等 機会の平等

結果の平等 機会の平等

先日の日本経済新聞に生活保護に関するコラムが掲載された。それによると国際的に見て、日本の貧困は目立つそうだ。相対的貧困率は85年の12%から09年には16%に上昇、古い統計だが2000年代半ばで比べると経済協力開発機構(OECD)30カ国で下から4番目。なかでも深刻なのは母子家庭などのひとり親家庭で、総体的貧困率は加盟全30カ国の最下位となっている。

人は運不運や努力・才能などで、結果において差が付くことはけっして平等ではない。だが厳しいけれどもそれが現実だし、そのような国のあり方をわれわれは民主主義制度のなかで選択してきた。そのことを否定するつもりはない。しかし、と思うのだ。日本の良さのひとつに思想や信条・出自などにかかわらず、皆等しく機会の平等は担保されてきたこともあるのではないだろうか。

どのような環境であっても努力すれば報われることもある日本社会の良さ。そのような機会の平等を、OECD加盟国中の相対的貧困率最下位という現実は奪い取っていくのではないだろうか。貧困の再生産はできるだけ避けるよう努力しなければならない。そしてそれに直結するような動きは、社会を不安定にさせ日本社会の助け合い支えあうといった伝統的な美点まで失うことにつながるかもしれない。

昨今の生活保護制度に対する政策の方向性や風潮、あるいは問題となっているヘイトスピーチなどを見ても、日本の美徳であったはずの寛容性とは相いれない、そんな懸念を持っているし、そのことが心配のしすぎであることを願っている。

お問い合わせ先

総務課 電話:0146-22-2311 FAX:0146-22-1240  [お問い合わせフォーム]

町長日記