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方言を伝える

近年とみに方言を聞くことが少なくなったように感じる。テレビや新聞、教科書などどれもがいわゆる標準語の報道や記述が多いし、テレビに至ってはタレントの皆さんの「すさまじいあるいはけたたましい日本語」を平気で放送している。そうした環境で子どもたちが「北海道弁」に慣れ親しむのは容易なことではないとは思う。

今でもよく耳にするのは「手袋を履く(はめる)」「ごみを投げる(捨てる)」「こわい(疲れる)」などなど本当に数は少ない。町の啓発看板で国道沿いに「ごみを投げないでください」と立ててある。本州の人が見ると驚くだろうなと思いつつ、あれはあれでなかなか微笑ましい啓発看板ではないかとひそかに満足している。

昔話で恐縮だが貧乏学生だった頃、東京の新宿で友人と居酒屋に入った。なけなしのお金を出し合いお酒を飲んでいると、ふとメニュー表の「ヒラメの刺身」というのが目に留まった。もちろん頼めるはずもなく友人に「ヒラメって北海道ではテックイって呼ぶんだ」と話していると、隣で一人で酒を飲んでいた人が話しかけて来て「いやあ大学出て東京にきて30数年ぶりにテックイって聞いた。懐かしい」とたいへん喜んでくれて、北海道弁で盛り上がりテックイの刺身はもちろんのこと、飲み代までおごってもらったことがあった。

その人が帰るときお礼を言って「せめてお名前を」とお尋ねしたが、「野暮は無し、方言が聞けて今夜はうれしかった」とさっそうと帰って行った。その時以来「自分もあの人のような行動を」と心がけているが未だ機会に恵まれていない。しかし、自分のこの拙い経験からしても方言は、内地では特に心と心を結ぶ役割を果たせる部分もあると思う。意識して北海道弁を使用して、子どもたちに方言の意味や使い方を文化的観点からも伝えていきたいものです。

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