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新造船浮かぶ

昨日の朝、市場を覗こうと港に行くと大漁旗をたくさん飾った新造船が浮かんでいる。高校生くらいの男の子が二人嬉しそうに船に飛び乗った。自分も後を追って飛び乗りたかったが、岸壁からだいぶ離れていたので自分の運動神経に照らし合わせて断念した。船のおもてに積んである魚かごに「辻」と書いてある。ああ、辻さんの船が完成したんだ。彼の船は昨年の大震災の津波が浦河港に押し寄せた時、全損の被害に遭った。当時の彼の話によると、地震の後今は亡き父上の面倒を見ていて、港に駆けつけた時はすでに遅かったらしい。

沈んだ船を引き揚げるとき自分も作業を見ていた。若い漁業後継者が相棒となる船を天災とはいえ失ったのは残念だったし、新しい船が一日も早くできるのを自分も期待していたので、満艦飾に飾られた新造船を見てことのほか嬉しかった。船には自分の愛娘の名前を一字取ったとのこと、その話を新聞で見てほのぼのとしたものを感じた。

漁業にしても農業にしても取り巻く経営環境は厳しい。しかし、浦河の海も大地も真剣に向き合うものには決して裏切ることはしないと、そう自分は信じている。額に汗して働く者が報われないとしたら、その社会は決して健全な社会ではないとも思う。満艦飾に飾られ晴れやかな新造船が、辻さんやその家族はもとより浜の期待に応えて、漁に恵まれ安全な操業をしてほしいと心から祈念した。

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